ニュースリリース

2004年11月09日(火)
ホスピタルネット 病院向けにICカード 電子マネー機能、精算速く [日経産業新聞]

 病院向けサービスのホスピタルネット(東京、村田三郎社長、03-3518-0877)はICカードで料金精算ができるシステムを病院に導入する事業を始めた。入院中の患者が現金を持ち歩かなくても売店や病室内サービスを利用できる。個人認証機能を付けて職員のIDカードにすることも可能。利便性向上に取り組む病院に利用を呼びかける。

職員IDカードにも
 ソニーの非接触ICカード規格「フェリカ」を採用、電子マネー機能を付ける。カードの名称は「ホスカ」。売店のレジや病室内のテレビ・冷蔵庫にセンサーを付けICカードをかざしたり差し込んだりすると料金が精算される。現金をチャージする機器も用意する。

 職員のIDカードにすれば個人認証や勤務管理、食堂の精算などが一枚のカードで済む。電子カルテを扱う際の認証に使うほか、劇薬を保管した部屋への入退出管理としても利用できる。
 システム構築にかかる費用は六百ベッド規模の病院で約五千万円。レンタル方式も用意する。最初の一年間で三億円の売り上げを目指す。
 病院内サービスの料金精算には主に磁気カードが使われている。磁気カードは偽造されやすく、利用限度額を千円程度に抑える必要があり、頻繁に買い替えなければならない。フェリカは偽造されにくく、チャージ限度額も高く設定できる。  ホスピタルネットは二〇〇〇年設立。病院向けにプリペイドカードシステムを販売している。〇四年七月期の売上高は十四億円。今期は二十億円を見込む。


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