株式会社ビッグサンズ
株式会社ホスピタルネット
株式会社ビッグサンズ(大阪市北区西天満4-11-23、村田三郎代表取締役)は、病院向けプリペイドカード事業を、今年1月6日に設立した新会社、株式会社ホスピタルネット(本社・東京都千代田区神田小川町3-1-3、村田三郎代表取締役、資本金2.5億円)に譲渡するとともにインターネットと融合させた病院内サービスを新会社で始めます。その第一弾となるのが、病院内に設置する「eショップ端末」で雑誌や書籍、音楽CD、チケットなどを販売するほか、院内でインターネットを利用できる「MAMAステーション/PCブース」をもうけて、病院内の情報ネットワーク化を進め、今後、病院内総合サービス「ホスピタルコンセルゼ」へと拡大させ、三年後には売上50億円、経常利益5億円を目指します。
療養型患者の増加によって病院は今、院内設備とサービスなど環境改善が求められるなど、ホテル化現象が進展しています。入院中の人たちの多くは、隔離型病院ではなく健康時と同じように買い物をしたり、サービスの提供を受けられる生活環境を求めているからです。
ホスピタルネットが始める「eショップ端末」事業は、そうしたニーズに応えるもので、当社が病院内で販売するICカードタイプのプリペイドカードで24時間利用でき、既存の売店では購入できない雑誌や書籍、音楽CD、チケットなどを提供します。
将来はデジタルコンテンツの販売もサービスメニューに加えて行くほか、ベットサイドからの注文にも応じられるシステムアップも計画しています。今後3年間で全国の病院を対象に2000カ所へ設置していきます。
「MAMAステーション/PCブース」は、主に入院患者や外来患者に開放するインターネットを有料で利用できるスペースで、病院内のデジタル化された情報コンビニです。
ブース内にあらかじめ設置したパソコンをプリペイドカードで利用でき、自由にWebサイトの観覧やEメールに利用してもらうものです。外部からパソコンを持ち込んで、電源、電話回線を接続するだけで利用できる空スペースも用意します。またレーザープリンタなど周辺機器類も設置します。
狭い場所でも設置できるように、コンパクトな設計を施しています。
ここで利用するプリペイドカードは、一枚のカードで病室のテレビをみたり、ランドリーを使ったり、既存の売店や自販機で買い物をすることもできます。
ビッグサンズが開発した病院プリペイドカードシステムは、10年前から運用を始めており、全国の1400の病院でご利用いただいています。この中でベットサイドのテレビに設置したコントロール端末の数は16万5000台にもなっています。
全国の病院数は約9000で、そのうちベット数200床以上の数は約2800で、当社のシステムはきわめて高いシェアを確保しているといえます。
また従来から利用されてきましたプリペイドカードは磁気カード方式ですが、これを12年度中には順次、インターネット対応型のICカードタイプへ切り替えていきます。
(株)ホスピタルネットは、(株)ビッグサンズ(57.1%)のほかソフトバンクグループ、オリックスグループ、シダックスグループなどが出資しており、今後、健康と安心のポータルサイトによるインターネット事業や医療関係者と患者向けのショッピングモール(MAMA)、医療関連情報サービス、ビジネスモデル特許申請中のホスピタルコンセルゼへと事業を拡大させる予定です。
ビッグサンズは今後、本格普及に入った電子ディスプレイ事業を、拡大、深耕させインターネットによる情報サービス(インストアメディア対応)及び急速に普及率が進んでいる電光表示機付き自動販売機分野と電子ディスプレイの専門企業としてソリューション化を急速に進めます。LEDのフルカラー化対応とディスプレイを情報媒体としたネットワーク化を進めていきます。
以 上