医療技術が進歩した今日でも血液は人工的に造ることはできません。長期保存もできない血液を安定的に届けるには、一年を通じて多くの方に継続的に献血にご協力いただく必要があります。また、近年は血液を原料として製造される血漿分画製剤の需要が伸びており成分献血者の確保が課題となっています。さらに若い世代の献血率は低下の一途を辿っており、新さっぽろ献血ルームもその課題について精力的に取り組んできました。今まで献血チェアにはテレビが設置されており、ケーブルテレビを見ることもできましたが、利用する方が少ないわりには費用面で負担となっており、老朽化に伴い入れ替えを検討することに。Wi-Fiを導入したことをきっかけに、タブレットでテレビも見られるスマテレをご採用いただくことになりました。テレビの他に、インターネットはもちろん、動画や書籍、ゲーム、献血のご案内など様々なコンテンツをご利用いただけます。タブレット1台でこれまでのサービスを網羅し、さらに有益なコンテンツを提供できる点をご評価いただいております。
スマテレはWi-Fi接続を利用してタブレットで手軽にテレビ視聴が楽しめます。加えて献血に関する情報コンテンツ、インターネット、動画、書籍の閲覧やゲームの利用も可能です。タブレット1台で、サービスの選択肢をこれまでより大幅に拡大することができました。なかでもテレビと動画が人気で、閲覧されている方が多いとのこと。「献血中にタブレットでテレビが見られる」と最先端の献血ルームとしてSNSでも評判になっているそうです。
スマテレがあるからと、新さっぽろ献血ルームに足を運んでくださる方もおられ、評判も上々です。
従来のサービスでは、献血チェア周りの配線が多く複雑だったため、接触不良になることもしばしば。また、ケーブルテレビを見るためにリモコンが2つ必要でした。スマテレはアンテナ線が不要で配線もすっきり。タッチ式で直感的に操作できるので非常に良いとの感想をいただきました。操作について、年配の方からの質問が多くなるのではと心配でしたが、スマートフォンやタブレットを日常的に利用されている方も多く、大きな問題もなく快適に使っていただけているようです。スマテレは可動式のアームに取付けられており、片手での操作と、自由な角度でのご利用も魅力のひとつとなっています。
血液製剤の製造のためには、成分献血のドナーを増やすことが必要であり、そのための手段としてスマテレを活用した最先端のサービスは大変有効だと感じていただいています。
これからは、このスタイルがスタンダードになるとのお考えから、北海道内への次期導入もご検討いただいており、ドナーが増えることへの期待も高まります。
最先端のサービスによる快適な環境づくりで、献血率の増加を狙う新さっぽろ献血ルーム。
その取り組みが、献血基盤を支える大きな柱となるようホスピタルネットも共に歩みを進めていきたいと考えます。