医療施設向けタブレット端末
「HosPad®」 導入事例

北里大学病院
北里大学病院
新病院に受け継がれる
パイオニアの精神
■病床数:1,033床
院長 芳野 純治さん

1971年の開院以来、高度な先端医療を持つ大規模医療機関として発展してきた北里大学病院は、2014年5月7日に新病院をオープンした。 その際に「HosPad」が666台導入され、入院案内や手術・検査説明のコンテンツ、売店発注システム、アンケート機能等で新病院の運営に貢献している。 旧病院から受け継がれる「患者中心の医療」「共に創り出す医療」を理念とし、50年後の医療のあり方を見据え「成長する病院」を目指し続ける新北里大学病院より、今回は現場の事を一番理解されている看護部長に「HosPad」導入の経緯と効果について話を伺った。

患者中心の医療、共に創りだす医療
 北里大学病院は、戦後最初に設立された私立大学病院である。
当時はまだ医師が病院の中心であるという考えが一般的な時代であったが、そこで患者中心の病院を作りたいと志す人が全国より集まって設立されたのが、この北里大学病院。こうした背景を持つ北里大学病院では、全職員にチーム医療の意識が自然と浸透しており、セクション間の風通しも良く自由な意見交換が行われてきたそうです。
「以前から会議ではタブレットを使っていました。それを患者さんにも持っていただき、術前指導や各種情報の説明が出来たら良いという意見が出ていました。ご年配の方にも使いやすいのではないかという意見も出ており、HosPadの導入は早々に決定されました。」
ざっくばらんに切り出して下さった点からも、風通しの良さはセクション間だけではないと感じました。
HosPadの機能性
 HosPadの運用は、患者さんの入院時から始まる。病院スタッフがHosPadを病室へ持っていき、患者さんに使い方を説明した上で、医療安全のビデオを見てもらうよう促している。

Q、 HosPadに対する患者さんの反応はいかがですか?
「タブレット端末やスマホを日頃使われている方には、抵抗なく使ってもらえています。一方で初めから苦手意識を持たれる方もおり、そういった方にいかに対応していくかが課題の一つと考えています。」
「看護師と一緒に入院案内や医療安全のビデオ等のコンテンツを見ることで、患者さんの苦手意識も払拭されると思っていますので、今後は我々からそういった時間を設ける必要があります。」

Q、 コンテンツは有効活用出来ていますか?
「現在、入院案内や病気・検査・手術案内、医療安全のビデオがコンテンツとしてありますが、とても便利なため、もっとコンテンツを増やしていきたいと考えています。診療科からは、医師が検査の説明をする際に使いたいという要望も来ています。」
「コンテンツはパワーポイント等でも作れるハードルの低いものですので、早急に拡大をしていきたいです。」

Q、 HosPadの売店発注システムは、ファミリーマート・北里マート・有隣堂(書店)・花喜太(花屋)の4店舗の商品を対象とし、配達時間を決めてデリバリーをしているそうですが、好評ですか?
「利用されている方は、予想以上に多いです。」
「妊婦の方は、病室と同じフロアに売店があるにも係わらず、売店発注システムを利用されています。」
「物珍しさから、商品画面を見るだけでネットショッピングをしているような楽しい感覚を持たれ、それが患者さんの気分転換になっているようです。」
「注文が多いのは昼間の時間帯で、飲食類が中心です。売店側では、サンドウィッチの種類を増やすといった対応を取っていると聞いています。」
大規模病院では、病室と売店の距離が遠くなりがちである。
しかし、HosPadの売店発注システムがあれば、点滴を押しながらの移動や、診察時間を気にするといった不便が生じない利点があります。

Q、 その他、使われている機能はありますか?
「HosPadを使ったアンケートを実施しています。今までもご意見箱を設置していましたが、それはとても感謝して下さった方もしくは不満の持たれた方の両極端なご意見に限られていました。我々は、そうした方以外からのご意見も幅広く聞きたいと思っています。」
「HosPadは流行のデジタル端末で手に取りやすいものですから、紙でお願いするよりも答えて頂ける方が増えるのではないかと期待しています。」
「アンケートから得られた患者さんのご意見をもとに、より良い病院へと進化していきたいと思っています。」
50年先を見据えて成長する病院
 北里大学病院では、国からの指示を待つのではなく、自ら社会のニーズに対応するための行動を取るよう心掛けている。
「我々が良いと思うことに積極的に取り組めば、それがスタンダードになってくると考えています。こうした取り組みを行える、変化を受け入れられる姿勢が病院全体に浸透していけば、50年先でも成長し続ける病院でいられると思うのです。」
「このような活用幅のあブレット端末を導入したことについて、その事実だけでも重要であったと考えています。患者さんが身近な端末を通じて情報を入手できる環境が備わったということは、とても意義のあることです。」 「病院でタブレット端末を使うのが当たり前になる日も、そう遠くないでしょう。今後は、患者さんの視点からもHosPadの可能性を広げてくれることを期待しています。」
私達もこれから多くの利用者の声やアイデアを集め、HosPadの新しい可能性を追求し続けたい・・・改めてそう思わせて頂けた、今回のインタビューでした。

北里大学病院 データ




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